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愛知県大府市ビジュアルプロモーションマークの選定にて 優秀作品賞を受賞

2022.12.02 Storyteller

愛知県大府市で、市の魅力を全国・世界に発信するためのブランドマーク(ビジュアルプロモーションマーク)の一般公募が行われました。 採用には至らなかったものの、315点の応募作品の中からアライバルクオリティーのデザイナーが制作したロゴが優秀作品賞を受賞しました。

デザイナーインタビュー 井上小夜子さん

Q.大府市のビジュアルプロモーションマークに応募されたきっかけについて教えてください

A,会社の賞レース応募の企画で提案があり、応募しました。

Q.今回応募された大府市の印象について教えてください

A.はじめは名前すら聞いたことがありませんでした。デザインをする中で、色々調べていくうちに「ウェルネスバレー」というスローガンを掲げていることを知りました。多くの地方都市が、「健康面で不安がない」とか「高齢者が過ごしやすい」ということを掲げている中で、「ウェルネスバレー」というフレーズが気になり、興味がわきました。

デザイナーは、デザインを作る前に、「以前のロゴはどんなものが使われていたのか」等を調べます。今回も同様に、大府市の過去のロゴを見ました。以前は「実直さ」とか「誠実さ」を感じるロゴを使われていましたので、そういったロゴのほうが良いのかと思いました。ところが最終選考に残った作品を見ると、「カラフル・ポップ」なものが多く選ばれていて、イメージチェンジへ思いを感じました。

Q.今回の制作のテーマはありますか

A.大府市からは「みんなが暮らしやすくなる」のようなテーマをもらっていたと思います。 何回かラフを提出し、社内でやり取りしていく中で「そこから一歩先に何があるのかを考えなければいけない」という話になりました。今回制作した3点に関しては、それぞれ具体的なテーマがあります。受賞した作品に関しては「健康と医療」というテーマを具体化させました。

Q.今回のロゴではどのようなコミュニケーションを目指しましたか

A.0.01秒で伝えたいことが伝わるコミュニケーションを目指しました。 テーマが「健康と医療」だったので、DNAのらせん構造をモチーフにしました。 「医療」とか「バイオテクノロジー」を取り扱うと、拒否反応を示す人がいます。 なので少しでも柔らかいイメージになるようにブルーで緩和しました。 ブルーの色(青と水色)のトーンの差を出すことで、らせん構造を表現しています。

Q.井上さんのこだわりポイントはありますか

A.ロゴ下のメッセージが割とデザインと別の方向になっている点です。 ロゴに込めた「大府市が目指す未来」と「大府市の特徴」を表現しました。 フォントも自分で選びました。

Q.制作で苦心したところはありますか

A.「市」のマークとなると、変わったデザインになるとあまり良くないのかなと思いました。一方では他との差別化をしなければならないため、そこのジレンマが難しくもあり、面白さでもありました。

Q.ロゴ全般のお話ですが、ロゴ制作時にいつも意識していることはありますか

A.「説明的になってはいけない」と思っています。見た一瞬で理解できるようなシンプルさがロゴの強さにつながると思っています。ロゴに込めたい思いというのはいっぱいあります。例えば自分の会社のロゴにはたくさんのメッセージを込めたいじゃないですか。多くのメッセージが一瞬でわかるような「ビジュアルコミュニケーション」を目指しています。

Q.今回のロゴ制作を経て学んだことや身につけたことはありますか

A.最初、「市のロゴ」というと無難なデザインのイメージが有りました。公共のものだから、みんなに受け入れられるものであるべきだと思って、最初はふんわり始まったと思います。しかし社内から「一歩踏み込んだものを提案しなければならないのでは」という意見があり、どういうデザインであってもそれが結構大事なことであることに気づきました。今までそういうデザインとそうでないものがあると思っていましたが、全部そうなんだなと思いました。

Q.今後はどのような作品を手掛けたいですか

A.ビジュアルにコミュニケーションを集約したデザイン、そこから発展してブランディングなど、「ブランドの軸」を提案できるようになりたいと思います。

 

 

 

 

 

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