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Webディレクター的思考:ワイヤーフレームから日常に活かしてみた
2017.07.14 渡辺成治

指揮者の渡辺です。

 

Webディレクター業務のひとつに「ワイヤーフレームの企画・制作」があります。
Webサイトを制作する上で、設計図のようなものです。

 

お客様からのヒアリングを元に、見せたい商品の優先順位や、
購入までの最適な導線を考えつつ設計する等、とても大事な下地部分です。
またワイヤーフレームは、お客様と完成状態をいち早く想像&共有し、考えのズレなどがないかの指標となります。
このワイヤーフレームがないと、想像してたものと違う!やり直し!なんて事になってしまいます。

 

 

 

話は変わって、僕は東京に上京してWebディレクターになってから十数年、長い間電車通勤をしています。
朝のラッシュには最初こそ驚いたものの、既に慣れてしまいましたが、
そもそもなんで電車は混むのか、とふと思いました。
これはひょっとして「導線設計」に問題があるのでは…。Webディレクターとしての血が騒ぎます。
早速いつもワイヤーフレームを作る感覚で書いてみました。

 

通常であれば、このワイヤーフレームのようにきれいに並ぶことが理想でしょうか。

 

 

ただ実際はこのようなワイヤーフレームになります。
乗車口に固まる傾向があります。

 

 

そもそもなぜこの形になるのでしょうか。

これは「すぐ降りたい」「降りたい駅で必ず降りなければならない」という心理的なものが働いていると考えます。
裏を返すと、車両の奥まで行くことは「人の壁に遮られて降りられない」「気づいて降りようとしたら、乗車口まで距離があって降りられないかもしれない」です。

もちろん、わかっている方は「降ります!」と一声かければ、大体は道を開けてくれますが、
中には声を上げられない方や、気づいてもらえない方もいますので、僕が「降りる方いらっしゃいます」と声を上げることもままあります。
目的の駅で降りられない恐怖…冷や汗がでます。

 

 

まず壁が出来る原因があります。下記ワイヤーフレームをご覧ください。
オレンジ色の方たちが降りる駅でない場合、降りたい方がスムーズ降りられなくなります。
そして続く方たちが、早く降りろよ!となります。
こういった場合は、オレンジの方たちは一旦降りて、また再度乗り込むのが一般的ですが、中には絶対にこの場所は譲らない!とばかりに頑なに動かない方もいます。

 

 

その心理があるためか、逆に車両の中央に行かない方も多いです。下記ワイヤーフレームになります。
僕は中央が空いていることはわかっているので、そちらへ素早く移動したいのですが、
このオレンジの方たちが導線上に陣取っているとそうも行かず、結局僕は中央に行けず、乗車口付近を混雑させるパーツの一部になってしまいます。

 

 

また乗車口が、人に対して少ないというのも問題がありそうです。
一見左右の扉が有るようにみえるのですが、実際は片側しか開かないため、
左右のどちらかに殺到する形となります。それがこちらのワイヤーフレームです。

 

 

要するにWebディレクターとして導線設計で考慮しなければならないのは、
「すぐ降りられる導線」
となり、中央に行かない人たちも、すぐ降りられることがあらかじめわかっているなら、行動が変わるかもしれません。

 

 

(1)単純に乗車口を増やしたワイヤーフレームです。

混雑は分散されそうですが、殺到することはやはり免れなさそうです。

 

 

(2)側面全てを扉にしたワイヤーフレームはどうでしょうか。

開く直前まで片側に寄ってしまい、年始の福男か特売セールのスタート地点です。

 

 

(3)では渡辺の最適解としまして、車両の片側が開き、床がスライドして駅に直結するというのはいかがでしょうか。


これであれば、どちらか片側に殺到することもなく、その場から一歩も動かずに降りることができます素晴らしい。

 

 

いかがでしょうか。日常のちょっとしたことまでクリエイティブに解決する、そんな仕事に従事してみませんか?

 

 

 

アライバルクオリティーでは、渡辺の最適解に違和感を感じたり、ユーモアセンス溢れるワイヤーフレームが書けるWebディレクター様を募集しています。
私にワイヤーフレームを書かせろ!最適解はこうだ!ドンッ!という方も歓迎です。早く渡辺の目を覚ましてあげてください。
何卒お待ちしております。

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