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山火事とAirbnb
2017.11.09 Borderless Team

 

少し前の話になりますが、カリフォルニア州北部の山火事と、Airbnbが行ったサポートについてご紹介したいと思います。

 

この恐ろしい災害でカリフォルニア州北部の245,000エーカー以上の土地が焼け野原になりました。たくさんの方がお亡くなりになったことは残念でなりません。今回の災害に寄って、約6,000件もの建造物が破壊されたため、家を失った被災者が大勢生まれてしまいました。

 

 

 

 

勿論、大多数のシリコンバレーにある企業が、消化活動と救援活動の双方をサポートしたのは言うまでもありません。その中でも、Airbnbが自分たちのサービスとプラットホームを最大限に活かしたサポートを提供することで避難支援に大いに役立てた話があります。日本ではあまり知られていないので、このお話を今日はご紹介したいと思います。

 

 

 

 

今回の災害おいて、Airbnbは避難所を必要とする被災者や救助隊員に対して無料の宿泊を提供しました。この特別なサービスは10月30日まで提供される予定でしたが、期限は結果的に、11月中旬まで延長されました。この記事を書いた10月中旬時点で、利用可能な部屋が300件以ありました。これは、宿泊スペースを無料で寄付した人々の善意なしでは、Airbnbも実現できなかったことです。ただ、サンフランシスコ本社であるスタートアップが被災者の援助に踏み込んだのはこれが初めてではありません。

 

 

 

 

オープンホームズ(Open Homes)というこの無料宿泊支援プログラムを通じて、Airbnbは大規模災害が起こった際に、住宅を必要とする人々に対し、度々このサービスを提供しています。最近では、ハリケーンハーベイ、ハリケーンイルマ、ハリケーンマリア、2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件、中央メキシコの震災等の被災者、犠牲者に対してを実施しています。 また、6月にも、シリアなどから逃げてきた数百万規模の難民に対して、カリフォルニアのベイエリアでオープンホームズを実施しています。

 

オープンホームズとは、災害などの影響を受けた地域のホストコミュニティに連絡し、無償提供出来る物件、又は、部屋があるかどうかを確認し、参加意志を表明したホストは、無償でAirbnbに投稿することが出来る仕組みです。勿論、予約料や手数料を免除されます。しかも、プログラムの参加ホストに対して、Airbnbの通常の機能であるカスタマーサポートや100万ドル相当の保険等を含む「ホスト保証」が適応される為、ホストも安心して慈善活動に参加できるという訳です。

困っている人を助けるためにお金を寄付することはもちろん大切ですが、その前に、「私に何か出来ることはありませんか?」と自分自身に尋ねることを決して忘れてはいけません。つまり、オープンホームズの取り組みは、Airbnbが世の中に対して「優しさ」を広げる為に、自身のプラットフォームを提供しているのではないでしょうか。こういったCSR的な取り組みが、日本企業にはまだまだ足りていないんじゃないかなと思いました。

 

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